新大学生・新社会人の中には、春から寮生活を送ることになる人もいることでしょう。しかし、いざ入寮となると「どのようなポイントをチェックすればいいのか」「必要な荷物や引っ越しのルールはあるのか」といった疑問も出てきます。本記事ではそれらについてまとめて解説しますので、参考にしてください。

寮への引っ越しに関するチェックポイント

学生寮や社員寮への引越しは、一般的な賃貸マンションとは異なる点が多いです。そのため、特有の準備が重要となります。

入寮前の審査

まず、入寮の審査が必要です。とくに寮の定員がいっぱいの場合、審査を受けることが求められます。学生寮や社員寮の場合、入寮理由や必要書類を大学や企業に提出し、審査に通過した後に次のステップに進みます。

引っ越し後の準備

引越し前には、寮に備え付けられている家具や家電の確認が大切です。寮の部屋には、ベッドや冷蔵庫、洗濯機などが設置されている場合があります。とくに洗濯機や冷蔵庫が共有スペースになることも多く、必要な物を確認して不要なものは処分するようにしましょう。

寮によっては食堂があり、食事が提供される場合もありますが、食事の時間や料金、提供の有無についても確認が必要です。

水道光熱費・インターネット回線の有無

寮に住む際は、水道光熱費やインターネット回線の有無についても確認が必要です。社員寮では光熱費が福利厚生として負担されることがあり、インターネット回線も既に契約されている場合があります。そのため、自分で契約する必要があるかどうかを確認しましょう。

NHK受信料の解約手続き

さらに、引越し後には、NHK受信料の解約手続きが必要です。社員寮や学生寮では、家賃に受信料が含まれている場合があり、二重払いを避けるために解約手続きすることが重要です。

引っ越しに必要な荷物とルール

寮への引越しの際は、運搬できる荷物の量や必要な持ち物をしっかり把握することが重要です。寮によっては荷物の制限があるため、最低限必要なアイテムを確認しましょう。

一般的に必要となるのは、洋服（一週間分程度）、靴やカバン、パソコン、生活用品（歯ブラシ、タオル、ドライヤーなど）、女性の場合は化粧品などです。これらをダンボールに詰めると、3〜4箱ほどになることが多いです。荷物が多くなる場合は、ダンボールを複数用意することを考慮しましょう。

次に、引越しをする際のルールを確認する必要があります。寮によっては、共用部分を傷つけないために引越し時の養生が求められる場合もあります。また、自力で引越しを行うことを禁じている寮も少数ながら存在します。

荷物の運搬時間が制限されていることもあるので、引越し業者に連絡して時間を調整することが大切です。さらに、引越し日が決まったら事前に寮に連絡を入れるようにしましょう。

業者に依頼する場合は複数見積りを取る

引越し業者に依頼する場合、複数の業者から見積もりを取ることが推奨されます。業者によって提供するプランや料金が異なるため、比較することで費用を抑えられます。

たとえば、日通では近距離引越し用のワンルームパックがあり、サカイ引越センターでは軽トラックを利用した引越しや少量荷物向けの単身パックを提供しています。料金が大きく異なるため、見積もりを比較して最適な業者を選びましょう。

引っ越し後に行う手続き

寮への引越しでは、一般的な賃貸マンションに比べて手続きが少ないことが特徴です。まず、インターネット回線が既に寮に通っている場合、新たに契約する必要はありません。また、電気・ガス・水道などのライフラインも既に通っていることが多いため、これらの手続きも不要です。

主な手続きとしては、大学や会社への入寮届の提出と郵便局での転居届の提出がありますが、それ以外は特別な手続きは少ないです。重要なのは、住民票の移動についてです。

引越しに伴い住所変更をすることが一般的ですが、実際には住民票を移動しない方が便利な場合が多いです。住民票を移動すると、運転免許証の更新や印鑑登録の再登録、場合によっては国民健康保険の手続きなどで手間が増えます。

とくに学生や新社会人の場合、実家の住所に住民票を残しておくことでこれらの面倒な手続きを避けられます。住民票の移動は、人それぞれの状況に応じ、必要であれば行いましょう。

まとめ

学生寮や社員寮への引越しは、一般的な賃貸マンションとは異なる点が多いため、特別な準備が求められます。入寮前の審査や、寮内の家具や家電の確認、食事の提供の有無をチェックしましょう。また、光熱費やインターネット回線の有無、NHK受信料の解約手続きも重要なポイントです。

荷物の運搬には制限がある場合が多く、必要なアイテムを最小限に絞ることが求められます。また、引越し業者に依頼する場合は複数の見積もりを取ることを推奨します。比較検討することで費用を抑えられるため、最適な業者を選びましょう。

引越し後の手続きは少なく、住民票の移動は避ける方が便利な場合もあります。これらのポイントを押さえて、スムーズな寮生活を始める準備をしましょう。本記事が、今後学生寮や社員寮へ引っ越す人にとって有益なものとなれば幸いです。