引っ越しにおすすめの時期はいつ?繁忙期と通常期の違いとは?
引っ越しは進学や就職、結婚などのイベントに際してすることが多いため、時期を選びにくいのが実情です。しかし、もしも引っ越しの時期をある程度選べる状況であれば、なるべく引っ越し業者が忙しくない時期を選ぶのがおすすめです。本記事では、引っ越しにおすすめの時期や引っ越しが決まった際の動き出しのタイミングを解説します。
引っ越しにおける繁忙期と通常期の違い
引越しを検討する際、時期の選定は重要な要素です。引越し業者には「繁忙期」と「通常期」があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
繁忙期の特徴
引越し業界の繁忙期は主に3月に集中しており、特に3月下旬の土日には需要が高まります。この時期に引越しをすると、引越し費用が通常期の約2倍になることも珍しくありません。
しかし、繁忙期には多くの物件が空くため、希望に合った物件を探しやすいというメリットがあります。不動産業界では新築物件の情報が公開されることが多く、選択肢が豊富なため、短期間で希望の物件を見つけられます。
そして、繁忙期に引っ越しをする最大のデメリットはコストの高さです。需給バランスが崩れるため、引越し費用や作業員の手配が難しくなることがあります。
とくに繁忙期には予約がすぐに埋まるため、早期の決断が必要です。また、家賃や敷金・礼金などの交渉が難しく、条件のよい物件はすぐに埋まるため、希望の物件が手に入りにくいこともあります。
通常期の特徴
通常期は主に11月から1月の間を指し、引越し需要が少ない時期です。この時期には物件をじっくりと吟味でき、不動産会社も比較的余裕があるため、複数の物件を内見することが容易です。
また、引越し業者の費用も繁忙期より安く、コストを抑えながら引越しを進められます。自分の都合に合わせて引越しを計画できるため、理想的な時期といえるでしょう。
一方で、通常期には空き物件の数が繁忙期より少ないというデメリットがあります。引越し需要が少ないため、新たに空室となる物件が出にくく、選択肢が限られます。
このため、希望の物件を見つけるのが難しくなることも多いです。そのため、事前に自分の希望条件をしっかりと把握しておくことが重要です。
引っ越しにおすすめの時期とは
引越しを検討する際、6月と10月はとくにおすすめの時期です。これらの時期はコストを抑えつつ、豊富な物件を選ぶことができるため、引越しをする場合に最適です。
6月の特徴とメリット
6月は、夏のボーナス支給とジューンブライドによる結婚を機に、ひとり暮らし向けの物件が空きやすい時期です。これにより、とくに単身者やカップル向けの新築物件が増えることがあり、物件探しが有利になります。
また、空室期間を短くしたい管理会社が家賃や敷金、礼金を低く設定することがあり、通常期には見られないお得な条件が整っている場合もあります。
さらに、物件によっては室内設備を新しくすることがあり、繁忙期には得られないメリットを享受できる点が6月の引越しをおすすめする理由です。
10月の特徴とメリット
10月も引越しに適した時期です。とくに企業の人事異動や結婚に伴う引越しが多いため、物件の選択肢が豊富にあります。
この時期は、9月から10月にかけてファミリーやカップル向けの物件情報が多く出回り、余裕をもって部屋を探せます。
また、引越し業界は繁忙期ほど混雑していないため、じっくりと物件を比較しながら相談できる余裕が生まれやすいです。家賃や礼金が低く設定されていることが多く、設備に関する交渉も比較的受け入れられやすいです。
さらに、1月から3月の繁忙期ほど競争が激しくないため、物件探しがスムーズに進む可能性があります。
引っ越しが決まったらいつ頃から動き出すべき?
引越しを決めた際、スムーズに進めるためには、いつから動き出すかを計画的に考える必要があります。具体的な引越し日が決まった場合、その日から逆算して準備を始めることが重要です。各工程には最適な動き出し時期があり、計画的に進めることで時間的余裕をもって引越しを完了できます。
物件探しは2か月前から
物件探しは、引越しの準備で最も重要なステップのひとつです。希望する物件が見つかっても契約前に仮押さえができないため、物件探しは引越しの2か月前から始めるのが理想といえます。
それより早くにエリアや間取りの相場をリサーチしておくことは有効ですが、実際の契約に関してはタイミングが重要です。物件探しを始める際には「家賃の上限」「間取り」「希望エリア」「最寄り駅までの距離」「初期費用」などの基準をあらかじめ決めておくと、物件選びがスムーズになります。
希望の物件が見つかり、不動産会社と連絡が取れた段階で、1か月半から1か月前に内見を行うのがベストです。この時点で「物件が想像と違う」と感じても、まだ再検討する余裕があります。
賃貸物件の解約手続き
現在住んでいる賃貸物件の解約手続きも、早めに確認しておくべきです。多くの賃貸契約では、退去の1か月前に貸主や管理会社に解約の申し出をすることが求められますが、なかには2か月前の申し出が必要な場合もあります。
解約申し出の期限を過ぎると、違約金が発生することがあるため、契約書をよく確認しておきましょう。引越し日が確定していなくても、ある程度の日程を伝えておくことが大切です。
また、賃貸契約だけでなくインターネット回線やプロバイダの解約手続きも忘れずに行い、それぞれの契約内容を確認しておきましょう。
まとめ
引越しをする際、時期選びが重要です。繁忙期である3月は物件選びが豊富ですが、引越し費用が高額になりやすく、予約も難しくなります。一方、6月や10月はコストを抑えつつ、物件の選択肢も豊富で、じっくりと物件探しができるためおすすめです。6月はひとり暮らし向けの新築物件が増え、10月は企業の人事異動や結婚による引越しが多く、余裕をもって理想的な物件を見つけやすくなります。引越しを決めた際は、2か月前から物件探しを始め、賃貸契約の解約手続きも早めに進めることが成功への鍵です。